Microsoft Intuneとは?機能・導入メリット・費用を現役情シスが解説【2026年版】
この記事でわかること
  • Microsoft Intuneの主な機能(キッティング・デバイス管理・アプリ配布)
  • Intuneを導入することで得られる3つのメリット
  • 費用感と導入前に知っておくべきポイント

「PCのキッティングをいまだに手作業でやっている」「貸与端末の管理が台帳のExcelだけで限界になってきた」——このような課題を抱えている情シス担当者に向けて、Microsoft Intuneについてまとめた。

自分自身、複数社でIntune導入の支援をしてきた経験から、機能・メリット・費用感を実務ベースで解説する。

▼Microsoft Intuneとは?

Microsoft Intuneは、デバイス管理(MDM)およびアプリケーション管理(MAM)を主機能とするMicrosoftのクラウドサービスだ。

会社が貸与しているPCに対して、具体的には以下のようなことができる。

  1. PCの初期セットアップを遠隔実施し、効率的にキッティングができる
    社員へのPC貸与・交換時に活用。業務に必要なアプリケーションを事前にインストールする設定も可能。
  2. 貸与PCのOSアップデート・セキュリティ設定を一元管理できる
    Windows更新プログラムの管理、紛失・盗難時の遠隔データ消去、特定デバイスのみにメール・アプリのアクセスを制限するなど、セキュリティ強化に役立つ機能が揃っている。
💡 Windows Helloやコンプライアンスポリシーの強制適用など、セキュリティ要件を組織全体に一括で適用できる点が特に強力だ。

▼Intuneを導入するメリット3つ

メリット 01

PCセットアップ工数の大幅削減

Intune導入の最大のメリットが、デバイスセットアップを遠隔で完結できる点だ。これまで現場で物理的に対応していたキッティング作業が不要になる。

具体的には、Entra IDとIntuneを組み合わせた「Windows Autopilot」という機能を使い、PCを箱から出してネットに繋ぐだけで自動的にセットアップが完了する状態を実現できる。

📌 実体験:Intune導入後にキッティング作業の遠隔化で工数が激減したという情シス担当者は、自分が関わってきた会社でも複数いる。新入社員が多い時期の負荷軽減効果が特に大きい。

ただし、Autopilotを使えるようにするための初期設定は難易度が高く、専門知識が必要だ。ライセンスを買えばすぐ使えるわけではない点は注意しておきたい。

メリット 02

貸与PCのデバイス管理を一元化できる

Intune上の管理画面から、「どのデバイスが」「誰に」使用されているかを一覧で把握できる。デバイスごとのOS情報・最終使用日時・セキュリティ設定の状況なども確認可能だ。

さらに以下のような管理操作もリモートで実施できる。

  • PCのディスク暗号化(BitLocker)を強制化
  • 紛失・盗難時のリモートデータ消去
  • 最後にいつ特定のPCが使用されたかの確認
  • コンプライアンス非準拠のデバイスのアクセス制限

Excelの台帳管理や手作業での棚卸しをしている会社であれば、管理コストが大幅に下がるはずだ。

メリット 03

アプリ配布とPC設定の自動化

TeamsやExcel、Wordなどのアプリを、対象のPCに数分で一括インストールできる。「各自でインストールしてください」という案内が不要になり、情シス側のサポート工数も削減できる。

また、PCログイン時にWindows Helloを必須にするなど、特定の設定を全端末に強制適用することも可能だ。

「アプリをインストールしてもらうよう促してもなかなか進まない」「セキュリティ設定を徹底したいが個別対応が追いつかない」という状況であれば、Intuneの導入を検討する価値がある。

▼費用について

Intuneの料金は、1ユーザーあたり月1,199円(定価)だ。ただし代理店経由で購入したり、Microsoft 365 Business Premiumなど上位ライセンスに含まれている場合は追加費用なしで使えることもある。

💰 費用目安(定価ベース)

ユーザー数月額年額
10名約12,000円約144,000円
30名約36,000円約432,000円
50名約60,000円約720,000円
100名約120,000円約1,440,000円

※代理店経由での購入や対象ユーザーの絞り込みにより変動します。

また、すでにMicrosoft 365 Business Premiumを契約している場合はIntuneが含まれているため、追加コストなしで利用できる。まず自社のライセンス状況を確認してみることをおすすめする。

▼導入前に知っておくべきこと

  • Autopilotの初期設定は専門知識が必要:ライセンスを購入しただけでは使えない。Entra IDとの連携設定など、初期構築に一定の工数がかかる。
  • 既存PCへの適用は段階的に進める:新規配布PCへの適用は比較的簡単だが、既存PCへの展開は事前の検証が必要だ。
  • Mac環境にはJamf Proの併用を検討:IntuneはWindowsデバイスに強いが、Mac管理はJamf Proのほうが機能が充実している。混在環境では使い分けの設計が必要だ。

▼まとめ

Microsoft Intuneは、PCのキッティング自動化・デバイス管理・アプリ配布を一元化できる強力なMDMツールだ。特にWindows環境を中心に運用している企業や、リモートワークで物理的なPC対応が難しい環境には相性がいい。

ただし初期設定の難易度は高いため、「とりあえず契約してみよう」より「導入後の運用設計まで含めて検討する」ことが大切だ。費用対効果を正しく判断するためにも、まず現在の課題を整理することをおすすめする。

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