オフィスの NAS の管理画面に入ろうとして、Mac の Chrome に IP アドレスを打ち込んだ。返ってきたのは ERR_ADDRESS_UNREACHABLE。同じ Wi-Fi にいる Windows の PC からは入れる。Mac の Safari でも入れる。Mac の Chrome だけが入れない。
ある会社(30名規模)のオフィスで、NAS の管理画面を開こうとしたときのことだ。原因はネットワークではなく、macOS の設定だった。もう一つ、入れたあとに出てきた証明書の警告の話もあわせて書く。どちらも、社内の機器の管理画面を開く情シスなら一度は当たると思う。
この記事でわかること
- ▶ Mac の Chrome で ERR_ADDRESS_UNREACHABLE になる原因と直し方
- ▶ 管理画面の HTTP が HTTPS に転送されて、証明書の警告が出るとき
- ▶ ヘルプデスクの知見として、何を残したか
▼原因:Chrome に「ローカルネットワーク」の許可がない
macOS Sequoia(15)から、アプリが同じネットワーク内の機器(NAS・プリンター・ルーターなど)に接続するには、「ローカルネットワーク」の許可が要るようになった。初めて接続するときに「ローカルネットワーク上のデバイスの検出と接続を許可しますか?」と聞かれる、あれだ。
ここで「許可しない」を選んだ、あるいは聞かれた覚えがないまま拒否の状態になっていると、Chrome から社内の IP アドレスには一切つながらない。エラーは ERR_ADDRESS_UNREACHABLE(アドレスに到達できない)なので、ネットワークの問題に見える。だが Safari は別のアプリなので、許可の状態が違い、普通に入れる。
直し方
- システム設定 →「プライバシーとセキュリティ」→「ローカルネットワーク」を開く
- 一覧の Google Chrome をオンにする
- Chrome を完全に終了(Command+Q)して、開き直す
一覧に Chrome が出てこないときは、一度社内の IP アドレスを開いて許可のダイアログを出させる、という手が紹介されている。すでにオンなのに入れないときは、一度オフにしてからオンに戻し、Chrome を開き直すと直ったという報告もある(こちらは未検証)。
切り分けの順番
「Mac の Chrome だけ」「Safari なら入れる」がそろったら、ネットワークより先にこの許可を見る。逆に Safari でも入れないなら、Wi-Fi が別のネットワーク(ゲスト用など)になっていないか、VPN がつながったままでないかを見る。ブラウザを2つ試すだけで、半分に絞れる。
▼入れたら、今度は証明書の警告
Chrome の許可を直して、NAS の管理画面の http://(IP アドレス):8080 を開いた。すると https://(IP アドレス)/ に転送され、「この接続ではプライバシーが保護されません」の警告が出た。
証明書を見ると、NAS が自分で発行した証明書(自己署名)で、半年以上前に期限が切れていた。自己署名の証明書はもともとブラウザに信頼されないので警告が出るが、期限切れも重なっていた。
社内の機器の管理画面で、相手が自分たちの NAS だと確かめられるなら、警告の「詳細設定」から先に進んで入れる。ただ、これを「いつものこと」にしてしまうと、本当に危ない警告との区別がつかなくなる。今回は、NAS をこのあと止める予定なので証明書は直さず、「この機器はこの警告が出る。理由はこれ」とヘルプデスクの知見に書いた。使い続ける機器なら、証明書を更新しておく方がいい。
▼ヘルプデスクの知見に残したこと
| 症状 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| Mac の Chrome で ERR_ADDRESS_UNREACHABLE。Safari では入れる | Chrome に macOS の「ローカルネットワーク」の許可がない | システム設定で Chrome をオンにして再起動 |
| NAS の管理画面で証明書の警告 | HTTPS に転送され、NAS の自己署名の証明書が期限切れ(期限日も記録) | 相手が自社の NAS と確かめてから先に進む。使い続けるなら証明書を更新 |
どちらも、知っていれば1分、知らなければ30分かかる類の問題だ。次に同じことが起きたとき、自分以外の人でも1分で済むように、症状の言葉(エラーメッセージそのもの)で引ける形で残している。
▼まとめ
- ▶ Mac の Chrome だけ社内の機器に入れないときは、macOS の「ローカルネットワーク」の許可を見る
- ▶ ブラウザを2つ試すと、ネットワークの問題かアプリの許可の問題かが分かれる
- ▶ 管理画面の証明書の警告は、理由を確かめて記録する。「いつものこと」にしない
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